バレーボールにおけるクラブの役割と発育発達年代でのトータルサポートの事例

以前、「トレーニングジャーナル」という雑誌に掲載された記事をご紹介します。

特定非営利活動法人TEAMi コンディショニングディレクター
青島大輔

はじめに
サッカーでは、Jリーグがはじまって10年以上が過ぎました。競技力向上の中心的な役割としてクラブが存在し、多くのジュニア選手達がそれぞれの地域にあるクラブチームで活動しています。また、サッカーJリーグの下部組織に代表されるような、年代別のトレーニング環境整備が進み、ナショナル主導では、各年代別でのナショナルトレセン活動も活発に行われています。
一方、バレーボールは、現在でも学校部活動がジュニア選手の活動の中心として存在しています。選手は学校での生活の延長としてバレーボールにかかわり、教員を中心とした指導体制の中で練習に取り組んでいます。このことは、教育の上で大きな役割を担い、部活動によって得られる団結力や意義も多くありました。しかし、これら学校部活動を支える指導者の不足や学校生活の一端として行うことのマンパワーの不足は、全国的に顕著なものになってきています。また、情報の伝達手段が格段に進んでいる今日においては、スポーツにおける専門性を伝える役割をもはや学校教員だけではカバーしきれない状況にあります。クラブのあり方を考え、学校部活動との共存を進めていくために、クラブができることを増やしていく事が重要になります。
才能ある多くのジュニア選手が、その芽を開かせ伸びるべきタイミングに伸びるための様々なサポート活動の必要性が現場で叫ばれています。

TEAMiとは
そんな中、全国でも珍しい女性のアスリートを支援する総合型のスポーツクラブが東北に誕生しました。
クラブの名称は、「TEAMi(ちーむあい)」宮城県仙台市を中心に、活動するスポーツNPO法人として、2002年4月正式なNPO法人認可を受けました。このクラブの名前である「i(あい)」は、選手の自立や自己の能力開発をめざして英単語から考えられました。アルファベットのiが頭文字につく英単語には、自立や知的開発を表す言葉が多いほか、自分自身を表す言葉「I」にも通じ、また音から連想すると「アイ」⇒eye「目」や「愛」にも通じるものがあるとして、つけられました。
この言葉が示すように、クラブの共通コンセプトは、選手が自分で考え、判断し、自立を支援することを目的としています。「バレーボールが好きで好きでたまらない」選手達が、「いくらバレーをしても飽き足らない」環境で練習ができるよう、スタッフはそれを自然に引き出すために、選手個々の成長段階に合わせたて様々なサポート活動を行います。「先生に怒られるからやる」のではないということです。
 主な活動は、6人制バレーボールを中心として、ビーチバレーボール、サッカーの多種目において、ユース(18歳以下)、ジュニアユース(15歳以下)年代の女性トップアスリートを発掘・育成することと地域にクラブ文化を普及させるための活動をおこなっています。 実際の練習は、バレーボールチームが平日2~3日、夕方18:00~21:00の仙台市内体育館、ビーチバレーは週末や祝日を利用して七ヶ浜海岸、野蒜海岸常設コートにて活動を行っています。サッカーは現在、チーム立ち上げの準備をすすめており2006年度4月からのスタートを目指しています。こちらも仙台市内のグラウンドにて活動が計画されています。
 バレーボールは、中学校1年生から3年生までの40名の選手が活動をしています。入団を希望する選手達は毎年1月に行われる、セレクションに合格し、チームに入団をします。サッカーと違い、選手登録の制限がないため、TEAMiに所属する選手の多くは、同時に学校の部活動にも所属しています。部活動の活発な学校に所属する選手は、学校の部活動を終了した後、夕方からTEAMiの練習に参加しています。現在では、TEAMiだけに所属する選手も少しづつ増えてきました。

ビーチバレーは、チーム名をMERMAID(マーメイド)と呼び、高校生の女子選手が活動をしています。ビーチバレーは2人制でおこなう競技のため、現在は5名の選手が所属しています。ビーチバレーは中学・高校の部活動にはないため、一般大人の大会へもエントリーしてチームの強化を行っています。

特定非営利活動法人TEAMiの会員数は現在80名、運営財源の中心は会員からの年会費および、賛助会員として県内企業からの御協力を頂きながら運営しています。また、法人事業として、バレーボール・ビーチバレーをテーマとしたバレーボールクリニックの開催、各種大会開催を行うことで、財源の確保と事業展開を行っています。また、今年度は、笹川スポーツ財団からの補助を受ける事ができ、全国各地のバレーボールクラブとのネットワーク構築事業も計画しています。

バレーボール競技の取り残された現状
 近年の国内バレーボール事情を見てみると、昨年夏に行われた、アテネ五輪での栗原選手や大友選手といった若手女性アスリートが話題となり、久々のバレー熱復活か?と盛り上がりを見せました。しかし、一方で国内トップリーグの人気の低迷、相次ぐ実業団チームの活動縮小はバレーボールで将来をめざすジュニア選手たちにとって明るい話題と言えません。
今までのバレーボールへのイメージは、いまだに取り上げられるほど、根性と気合こそ強くなるための必需品のようにいわれてきました。指導者と選手の関係は、実に封建的な性質が強く、選手の人格形成までもバレーのしきたりに合わせて動くことで養われる、と本気で信じられてきた部分がありました。
そうした時代背景のせいか当然のようにバレーボールはおしゃれでなく、バレーに参加する子供たちは、なぜか覚悟を決めなければ参加できないチームも存在していました。

バレーボールは、古くから多くの人々に親しまれてきたスポーツでありながら、近年の少子化や学校部活動縮小のあおりを受け、部活動が激減しています。特に、東北地方では、学校にバレー部がなく、やりたくてもやれない、環境にいる子供たちが大勢います。
近隣のスポ小が集まり、ぎりぎりの人数で作っていたチームも、学区の区別により違う中学校へ進学をすることで、進学先の中学校ではバレー部を構成できない選手が大勢います。彼女達はバレーボールのできる環境を求めて、休日にスポ小を頼りに戻ってくるのです。また、一方では学校の方針で部活動が縮小され、一日の部活動が30分だけ、しかも週に2日ほどしか練習のできない選手もいます。水泳やサッカーのように、クラブ文化が拡がっていれば、彼女達もバレーボールの活動をクラブに求める事ができるのですが、現在、宮城県内の本格的なバレーボールのクラブチームはTEAMiしかありません。
また、指導をする側にも難しい問題があります。多くの場合、学校部活動の指導にあたられるのは、所属する学校の先生方がほとんどです。
しかし、学校の先生は、指導の立場にいながらも、全員がスポーツに関する経験をもっているとは限りません。中にはスポーツの経験、指導の経験がないにも関わらず、指導しなければならない環境にいる先生方も大勢います。先生方は自分の休日を利用し、仕事を家に持ち帰って、自分の専門ではない種目を指導しなくてはならない状況におかれているのです。これでは、教える側も、教わる側も双方にとって不幸な状況といえます。

 バレーボールは、サッカーのようなナショナルトレセン制度が確立していません。サッカーのように、年代別のトレーニングテーマや目指すべきゴールを見据えた強化の一貫としてとらえられている競技と違い、バレーボールでの強化体制は、中学生年代のトップ選手が、年に一度行われる選抜大会のために、短期集中での召集、強化練習会が行われるに過ぎません。将来につながるステップとして選ばれた選手たちが段階をおって強化されている、また新たに発掘されるしくみはありません。

TEAMiは、このような恵まれない環境にある、バレーボール競技を、どうにか改善したいという想いを抱えていた、宮城県内の中学生年代を指導する指導者らによって立ち上げられました。 
TEAMiは、特定非営利活動法人として、2002年4月正式な認可を受けました。主な活動は、
①トップアスリートの発掘・育成に関わる活動 
②クラブ文化発信の中心拠点を設立する活動(クラブハウスの設立に関わる活動)
③クラブ-地域ネットワーク化をはかるための活動

をおこなっています。

このうち、トップアスリートの発掘・育成に関わる部分においては、発育発達年代に必要とされる要素を適切に提供する『トータルサポート』を実施しています。

『トータルサポート』
 バレーボール人口の多くは小学生のスポーツ少年団に所属しています。このスポーツ少年団のトレーニング環境も決して、恵まれたものではありません。発育発達の途中である、ジュニア選手にもかかわらず、多くのチームが未だ強化志向が根強い傾向があります。このため、成長速度の遅い選手や長身の選手は、試合で使われない事が多くあります。小学生年代の試合では、必ず高い身長でなくとも俊敏に動く事ができる小柄の選手を優先して強化するほうが試合で勝利できてしまうからです。
 この場合でも、現場指導者の多くは1人ないしは2人程度で全てをマネジメントしています。そして、全ての指導者がスポーツに関する経験があるわけではないため、個々の成長過程に合わせた指導内容を提供する事は難しく、細やかな指導は行えないのが現状と言えます。
 これでは、せっかくの長身選手が才能を伸ばす機会を失い、またスポーツに対して自信を失うきっかけを与えてしまっています。以前、TEAMiの卒業生で身長の177cmの選手がこんな事を話してくれました。「私は、いままで自分の身長がみんなよりも大きいことがスゴく恥ずかしかった。“ただ身長が大きい”というだけで、動きもトロイし、みんなの邪魔ばかりなっているんだと思っていたんです。学校でも背が大きいと目立つし、いつも猫背でいることが多かった。」
 本来なら、身長の高いことはバレーボールにおいて何よりも有利になるはずの事が、彼女達を取り巻く環境が未だ「勝利が優先」とされるために、長身選手は十分なトレーニングの機会を持てず、彼女達にとって大切な二次成長期の最後の発達チャンスを失ってしまうのです。
TEAMiは、このような恵まれない環境にいる長身選手や、バレーボールをしたいが、環境のない選手を少しでも救いたい、という指導者らの想いによって活動が行われています。

TEAMiでは、選手の発育発達時期の変化に合わせた、個別のサポート活動を行うスタッフらによって運営されています。大きく分けると、コーチングスタッフ、コンディショニングスタッフ、情報分析スタッフ、学習サポートスタッフ、に分けられます。これら各部門のスタッフは、中学校の教員やボランティア指導者だけでなく、体育大学教員、スポーツ専門学校教員らがその専門分野から担当しています。

コーチング部門では、複数のコーチングスタッフがチームレベルによってそれぞれに担当します。ホープチーム(新入生や身体の発達のゆっくりな選手のチーム)では、選手によって本練習とは別に個別にコーチがマンツーマンについて指導にあたる場面も見られます。一方、トップチーム(主に上級生で、スキル・身体レベルが上達したチーム)サテライトチーム(トップチームへ参加するための準備段階のチーム)では、バレーボール競技をより理解し、技術の意図やねらい、より実践につながる指導を専門のコーチが担当して指導にあたります。
また、スキル向上のための指導はもちろんの事、選手のスポーツ知的能力の発達にも積極的にサポートをしています。スポーツ心理学の教授や、コーチング領域の専門家を招いての知的開発セミナー、コミュニケーションスキルトレーニングを実施し、スポーツに対する幅広い視点をもてる事を目指しています。
コンディショニング部門は、中学生年代でありながら、通常の練習時からフルタイムにトレーナーが活動しています。ウォーミングアップやクールダウンの適切な指導はもちろんの事、選手のアスレティックリハビリテーション、医療機関とのコンタクトも、トレーナーがサポートしています。また、仙台市内のスポーツ整形外科の協力を得て、毎年4月には、40名以上の選手全員が、メディカルチェック(筋力・X線・体組成・アライメント・不安定性・競技特性におけるスポーツ障害の有無などの測定)をおこない、障害の早期発見、予防のためのカウンセリングを受ける事ができます。万が一、このメディカルチェックで身体の問題が発見された選手は、チームドクター、トレーナーらによる専門サポートを受けてから、チームに合流する事となります。
中学生年代において、非常にめずらしいスタッフとして、情報分析スタッフが存在します。情報分析スタッフとは、主に、ビジュアル情報を利用しながら、コーチング・コンディショニング部門からのオーダーに合わせて情報の加工と提供をするスタッフです。選手の技術分析や課題の抽出はもちろんの事、オーダーに合わせた、戦術画像の編集、提供も行います。通常練習時からビデオカメラ、デジタルカメラを持ち込んで、撮影をおこないます。
学習サポートスタッフは、選手の学習能力を支援する塾形式のサポート活動です。TEAMiに所属する選手のほとんどは、学校部活動にも所属しながら、一方で、TEAMi通常練習をこなす事になります。多い選手は、毎日バレーボールばかりしている状況にあります。選手のほとんどは、宮城県内各地から、遠方からは1時間以上かけて練習に参加する選手も多くいます。この状況は、普通の中学生が生活するには、非常にタイトな生活を余儀なくされます。このため、学校の授業や宿題の遅れ、高校進学への不安を持つ選手をサポートするために、学習をサポートするスタッフが週1日、TEAMiの事務所にて塾形式のサポート活動を行っています。任意の参加ですが、選手達は毎週決まった時間におのおのの宿題を手にしてやってきます。
レフリースタッフは、コーチングスタッフとの共同作業において、ルールの観点から競技の理解や技術の分析、またアップデートされる審判内容についての紹介と、大会での専属レフリー活動を行います。

 TEAMiは、さまざまなサポート活動を行うことによって選手に必要な情報を提示しています。しかし、この活動も幹となる専用のトレーニング施設を持っての活動ではありません。ビーチバレーは、地元地域の方々の理解をいただき、SVC(sendai volleyball community:仙台に古くからある、ビーチバレーのクラブチーム)の協力の下、松島野蒜海岸に常設のビーチバレーコートが立てられ、そこでの活動が可能になっています。一方、バレーボールでは、通常の市民利用を予約する形で毎月体育館の申請を行いながら、時には会場を移動しながら活動しなければならない事情もあります。
そんな中でも、6人制バレーボールの競技レベルは、県内でもトップレベルにあります。毎年、大阪を会場に行われるクラブチームの全国大会『全国ヤングクラブバレーボール交流大会』では、2004年、クラブ設立3年目にして、トップチームが『競技型カテゴリー』で全国優勝する事ができました。卒業生の多くは、県内各地の名門高校に進学し、中心選手として活躍しています。

TEAMiのクラブマネジメント 
TEAMiのクラブ運営は、競技強化を活動の中心とするテクニカルデパートメント(コーチング・コンディショニング・情報分析・学習 各部門)と
クラブ運営自体をおこなうマネジメントデパートメント(総務部・広報部・営業財務部・事業部)によって運営されています。そして、これらクラブ運営の方向性を決定し、具体的な施策を提示する統括組織として、各部門の責任者らによるマネジメントボードがあります。
 法人としての意志決定と長期の展望を決める役割となるのが理事会となります。そして、NPO法人としての管理作業、各種手続を担当するのが事務局となります。TEAMiの組織形態として特長的なのは、理事会とは別に、クラブの首脳となる実働を支持するブレイン組織としてのマネジメントボードが存在する事にあります。そして、そのマネジメントボードでの意志決定がマネジメントデパートメント、テクニカルデパートメントの役割を明確にし、近況の把握や次のプロジェクトまでの共通理解が円滑に進むのです。
 また、TEAMiでの活動は、様々な事業をそれぞれプロジェクトチーム化し、個別に立ち上げ、それぞれにプロジェクトリーダーが立ち、マネジメントを実施するようにしています。
 TEAMiの活動を支えているスタッフは非常に若い世代によって構成されています。実働にあたるスタッフは皆20代、30代のスタッフです。中には多くの学生が、自身の勉強のために、また研修としてTEAMiのクラブ運営に携わっています。学生さんたちにとっても、生のクラブ運営に触れながら、自身もスタッフの一員として関わる事で、学校では学ぶことのできない実学を学んでくれています。
 現在80名というわずかな会員数のほとんどは、選手の保護者とTEAMiの活動に共感していただいた賛助会員の企業や団体の方々です。年会費による支援を軸としながら、賛助会員からは、ボールやネット、バレーボールグッズなどの物品による協賛をいただいています。これら賛助会員への特典は、クラブホームページへのバナーの掲載や各種大会パンフレットなどへの広告掲載などを行っています。
 TEAMiでは、この広報部問に関する活動は特に重要視しておこなっています。クラブパンフレットの作成やホームページの管理、チームロゴデザインに至るまで、プロのデザイナーによる作業をおこなっています。また、広告を法人事業の営業として展開するために、営業財務には企業家のアドバイザーから助言をいただいて活動を行っています。それも、TEAMiの活動理念に協賛を頂いた方々の協力を受ける事ができるため低コストでの
活動をさせていただいております。

 一見、順調に進んでいるように見えるクラブ運営ですが、現在の状況になるまでには非常に多くの困難がありました。NPO法人への立ち上げから、最初の協賛企業がみつかるまでは、素人の作成した案内紙を手に、企業を一つ一つ回りながら理解活動を行っていきました。NPO法人申請を決意したのは、この活動の中で知り合った人々からの後押しがあってのことです。
 しかし、現在のクラブ運営においても、多くの問題を抱えています。それは、年々煩雑になる事務作業の処理です。NPO法人立ち上げ当時から、現在にいたるまで法人事務の会計、申請手続き一式を有志のボランティアスタッフが行ってくれています。法人認可初年度までは、作業量やしめきり期日までにゆとりを持って作業ができる程度の分量だったのですが、年を重ねるにつれ、事業が拡大するにつれ、その法的な理解や作業の専門化の必要性が急激に進んでいきました。スタッフも皆自分の本業をもち、その合間にクラブ運営の仕事をこなしてくれているのです。このため、従来までの作業ではとても追いつかず、担当者が、非常に苦しむ場面も出てきてしまいました。また行政の専門家とコミュニケーションを円滑に図れる人材が必要な状況になってきています。
 クラブ運営では、このようなマネジメントを専門的に担当できる人材の育成も求められることの一つといえます。

クラブ文化の普及と地域-クラブネットワーク化
 学校部活動が中心のバレーボール競技の中で、TEAMiのようなクラブが存在する事はとてもまれな事です。最近では、全国にも数多くの総合型スポーツクラブがありますが、その多くは、一般の市民活動における多種目・多世代でのスポーツコミュニティーの提供を主な活動にしています。いわば、大衆化を路線として働きかけを行っています。
それに対して、TEAMiは女性トップアスリートを発掘・育成することを目的として、多種目、多世代でのクラブ運営を行おうとしています。
 TEAMiが目指す、クラブ文化の普及とは、トップアスリートが日常生活のごく身近な場所にあたりまえのように存在し、そのすぐ傍で同じクラブ会員が交流するスポーツコミュニティーが存在するという姿を目指しています。子供からお年寄りまで、気軽にスポーツに触れる機会を持つことができ、同じフィールドにはトップアスリートがトレーニングをすぐ傍で目にする事ができる姿を目指しています。そして、どの年代であっても専門のスタッフによるサポートをいつでも受けられる環境があり、スポーツに親しむこと自体が日常生活のごくごく自然なものになることを目指しています。
そのようなスポーツによるコミュニティーの形成が、社会貢献となり、文化となるきっかけをつくるものだと考えています。

しかし、現実にはスポーツの場面でクラブ自体が理解されない環境が多数存在します。クラブ立ち上げ当初は、各中学校の部活動から優秀な選手ばかりを集めて、部活動の指導方法を否定する団体だと、誤解される場面もありました。また、「総合型スポーツクラブ」
自体の理解がされず、役所の申請に何度も説明に足を運びました。
 そういった活動を続けるうちに、すこしづつ、全国で同じようにクラブの立ち上げに努力している人々に出会うことができました。地域自治体との衝突や、クラブへの偏見、またクラブ側の説明不足から様々な誤解を生むケースがあることも知りました。
 そのなかで、クラブ同士の交流と情報交換を目的とした、クラブネットワークが自然と出来上がってきたのです。インターネットの利用による情報交換を中心として、(メーリングリストやホームページでの告知など)全国各地でのクラブワークの情報交換がはじまりました。今年度は、笹川スポーツ財団の補助を受け、クラブと部活動の交流大会も計画されています。

 近年、日本のスポーツを支えてきた学校部活動が、なくならないにしろその担うべき役割を失いつつあります。本来ならば、才能ある選手が必要なトレーニングを必要なだけ受ける事ができ、適切な指導のもとに自分の才能を磨くために努力をするのが理想です。しかし、現在の学校部活動には、個別の指導はおろか、競技自体の指導も難しい状況です。
 TEAMiは、学校スポーツとの専門性を生かした情報交流を図り、お互いの不足する部分を補う形で、将来のトップ選手により良いトレーニング環境を整備できることめざしています。

 先にも述べた、177cmのTEAMiの卒業生が、先ほどのコメントに続いてこのように述べてくれました。「・・・(前略)・・でも、TEAMiでバレーボールをできたことで、自分の身長が高いことが恥ずかしくなくなりました。自分に少しだけどできる事が増えたし、学校でも背筋を伸ばして、生活できるようになりました。」



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