【カラダの知恵】 足関節の捻挫に対する対処方法

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スポーツ障害の中で、非常に多く発生する「捻挫」について少し考えていきましょう。特に、今回は足関節に特化して話を進めていきたいと思います。

足関節の捻挫が発生した際に、非常に多く見られるのが「痛み・腫脹・熱感」です。この症状にたいしてどのような対応を進めていけば良いでしょうか?

まず、多くの場合”冷やす”という行為がとても重要になってきます。受傷した部位では、皮下での炎症症状が発生しているので、この状態を必要量のみで食い止めることが大切になります。

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ここで登場するのが 氷 ですね。家庭の冷蔵庫で使用しているもので◎です。 ビニール袋などに複数個入れた”アイスパック”を作成して患部にあてていきましょう! この時に”氷水を入れたバケツに足を突っ込む”方法をとることもあるかと思いますが。 基本的には○ですが、僕は一番良い?方法としてはすこしお勧めできません。それはなぜかと言うと、

【バケツで足を冷やしているだけだと、足部に血液と水分が溜まってしまい、患部はドンドン腫れてしまう】からです。

えっ!冷やしていても腫れるの?と思う方がいるかもしれません。そうです。腫れるのです。

基本的に、氷による冷却が与える効果は、 鎮痛 が最も効果的です。そして、体表近くの血管を一時的に収縮させることは可能かと思います。 しかし、体内の深部から供給されている血流を抑えることはできませんし、逆に冷却後はリバウンドとして血流が増加してきます。 「じゃぁ、冷やしても意味ないの?」と思うかもしれません。

アイシングへの論議は依然として正誤が未だ論議されていますので、今後の学術的な展開を待つことになりますが、現場的な感覚からすると十分に効果を実感しています。 特に”鎮痛”については他の方法を選ぶよりもかなり助かっています。

さて、話を戻しますと、 ここで問題となってくるのは、”腫れ”を一緒に食い止める方法です。

そのために大切になるのは、 外部からの圧力 & 重力の利用 です。

そうですね。足関節の腫脹している部分を 何らかのクッションで圧迫し、細胞から漏れ出した水分や出血を患部周辺の毛細血管に押し込んでやるのが大切になってくるのです。(僕はよく、アンダーラップでクッションを作ります)

そして、二つ目は 重力の利用 です。 私達の身体は静脈を通じて疲労物質を心臓に運んでいます。この静脈は流れが遅いだけでなく、逆流防止の弁が付いているため流れを制限してしまいます。

そこで、患部を心臓より高くあげて保持することで 患部⇒心臓 への水分代謝を重力を利用して加速させようというものです。

考え方を少し応用すると、【遠征先などで氷がない時】なども、実はこの「圧迫&挙上」を実施するだけでも、氷が調達できるまでに 腫脹を最小限に抑えておくことができるのです。

もう一つ、捻挫の受傷時に効果的な方法として、【就寝時の一工夫】があります。

これは、合宿などにトレーナー帯同させていただくときによく行うのですが、「夜寝る時もテーピングをしておく」ことです。 テーピングといっても、練習時のような ガッチリ ではありません。 伸縮性のテープを用いて軽めにサポートしておくのですが、 つま先が下がらないように(足関節90°をできるだけキープ)しておくのがポイントです。

なぜかと言うと、 就寝時5~8時間ほどの間に 1布団の重みで 2体位変換で 3何らかのアクシデントで 足部が伸ばされた状態が長く続いてしまうことがあるからです。

せっかく回復を望んで就寝したにもかかわらず、寝ているうちにダメージを受けてしまい、翌朝「足が着けない・・」という選手を何人も見てきました。

ちょっとした事ですが、気を配ることで回復過程に大きな違いが出てきます。

ご参考までに。








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